月別アーカイブ: 2016年3月

通院の感動

 

北久里浜には。行きつけの病院がある。
そのことだけで。
詩が書けるか。
嗚呼。行きつけの。おお。病院。
帰ってきて、日夏耿之介の詩を読む。
読めない漢字がでてくる。
この手だな。神々しい漢字さえ。
(知っていれば。)
北久里浜の病院が。異様にひかり。
たいへんなことになる。
薬局の隣のお好み焼き屋のまえで。
わたしは。重々しく。黯黒。
なんというか、読めないくらいに。
彫りがふかくなる。ほんとだよ。

申告しようかな

 

絵にかいたような青さ。
海をこえてやってきたから、ウルトラマリン。
要は青色申告だな。あつまって、
会をつくろうよ。桜がさくころ。
金も死んだやつらも。みんなで帰ってくるが。
くわせるための、器がない。
絵にかいた。エビフライ
申しあげます。申しあげます。
そう頭をさげているわたしも。
実はね、頭なんかない。
(みごとに落ちてるんだな。)
いまは昨日のしっぽだけ。

シャッター律

 

廃品屋で。シャッターが閉められている。
おれにだけ。
閉まっているものはなんだ。
というお決まりの哀愁。
店のシャッターの前で。
あるときひとりでいた。子どものころ。
どうして、そこにいたのか。
泣いてたのかもしれない。
むかしはみんな。ひとが閉まってたよな。
いつも帰りに通るが。廃品屋。
今日は閉まっている。そんなことは。
生死にかかわりないし。
そこにむかしがあるわけでもない。