大学





大学生がひとびとに追われて逃げていく

わたしは燃えながら
八景食堂で酒を舐めていた

十八歳になったばかりのころ
背中には他人のなまえが書いてあり

脂の浮いた海が
ふかくここまで入ってきていた

大学生はひとびとに炙られ
皿の魚もこれから燃えていくところであった

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