地獄

次男が、来月から。
地獄に転勤することになった。
多くのひとが死に絶え。
それでもまだ飯を食おうとしてやってくる。
そういう人口の少ないところだ。
(いや。違うから。)
地獄じゃないから。
わたしと妻はおがんでいる。
自分らはわるいことをしたとは思ってないが。
次男は、地味な地獄にいく。
しかたない。
一本道がずっと続いていて。
左右に遠く青い山がみえる。
阿鼻叫喚をつくる大きな工場もあるんだね。
(いや。違うから。)